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六命(ENo.53/61)記録だったり。お菓子の記録だったり。

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2024.05.09 Thu
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2009.11.12 Thu
こんなのもあった・・・

ロストは小さな町にもともと人間として生まれた。
ある時ロストが隣町へのお使いから帰ると、そこには絶望が広がっていた。
焼け焦がれた家々、息絶えた人々…
ロストの家族も友人も皆死んでしまっていた。
生きる希望を無くしたロストの目の前に一人の死神が現れた。
「…おまえの絶望をなくしてやろうか?…」
その死神はロストに自分と同じ"死神"になれという。
死神になれば絶望など感じない…らしい。
ロストは受け入れた。
次の瞬間目の前にいた死神は消えてしまった。
姿を消したというよりも、完全に消滅したようだった。
この時のロストにはこれがどういう事か理解できなかった。

そして死神として生きる事になったロスト。
死神としての日々は、楽しいとも、悲しいとも感じない、ある感情は憎しみのみだった。
初めは、自分の町を滅ぼした奴らを憎んでいた。
しかし次第に関係無く全てを憎むようになっていた。…自分さえも。
もう何もかも嫌になっていた。
その時、ふと気づいた…死神はどうやって死ぬのか?
歳もとらず病気にもかかる事の無い死神としての身体。
——でも…あの死神は——
ロストは理解した。死神は人間を死神にする事でその人生を終える…

やがてひとりの少女を見つけた。
少女は目が見えないらしい。身体も病弱らしくベッドから動けないようだった。
「絶望していないか?」
ロストは少女に問いかけた。…これでやっと終わるんだ。
しかし少女の答えは意外なものだった。
「私は絶望なんてしない。目が見えなくても、身体の自由が利かなくても、耳から聞こえる小鳥のさえずり、花の香り、人々の楽しげな声、それらが私を癒してくれる。私の目の前には温かな世界が広がっている。」
少女の言葉にふっと自分の奥底にある人間としての温かな感情が蘇る。
死神として生き、楽しかった日々をも忘れ、ただ全てを憎んできた事を後悔した。

また、もう1度、人間として生きたいと願った。



いろいろ恥ずかしいノノ
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